我が子の成長を見守るパパやママにとって、赤ちゃんがいつ歩き始めるのかは大きな関心事。
1歳のお誕生日が近づいてくると「そろそろ歩くかな?」とわくわくしたり、一方であんよの兆しが全く見られないと「うちの子、成長が遅いのかしら?」と心配になったりもすることでしょう。
ですが、赤ちゃんの成長には相当な個人差があるものです。そこで今回は、赤ちゃんが歩くようになるのはいつなのか?気になる歩行の時期や前兆ついてまとめてみましたので、是非参考にしてみて下さいね。
赤ちゃんが歩き始める平均時期は?
赤ちゃんが歩き始める平均時期は、1歳のお誕生日を過ぎた頃です。この平均時期の情報が浸透しているためか、「赤ちゃんは1歳になったら歩き始める」というイメージを持っているママは多いもの。
その結果、お誕生日を過ぎても一向に歩く気配が見られないと「うちの子、まだ歩かないんだけど大丈夫かしら?」と心配になってしまうママもまた、少なくありません。
ですが、1歳というのはあくまでも平均。首すわり、おすわり、はいはい・・・各成長段階を振り返れば、同じ月齢の赤ちゃんが、必ずしも同じ速度で成長を遂げてきたわけではないことは、既にご承知のことでしょう。
歩くのもまた同じ。歩き出すのが早い子もいれば遅い子もいるので、赤ちゃんの歩き始めの時期は、8ヶ月頃~1歳6ヶ月頃と実はかなり幅があるのです。
かたや8ヶ月、かたや1歳半。10ヶ月も開きがあるのか!
かなり差があるわよね。こんなに開きがあると、歩き始めが遅い子のママは、やっぱり比べて焦っちゃうわよね。
ですが1歳半頃までに歩くようになれば、全く問題はないんです。「1歳の誕生日を過ぎたのに」「○○ちゃんはもう歩いているのに」とやきもきせず、お子さんの成長ペースを是非ゆったりと見守ってあげて下さいね。
ちなみに、はいはいをせず、おしりを使って器用に移動する赤ちゃんがいるのをご存知ですか?このおしり歩きをする「シャフリングベビー」が歩き始める平均時期は、1歳半~2歳頃と言われています。
「そういえば、うちの子おしりで歩くわ!」というママさんは、こちらも参考にしてみて下さい。
赤ちゃんが歩くまでの過程や前兆は?
歩き始めの時期はバラつきがありますが、赤ちゃんはみんな自分の足で歩くことができるように、それぞれのペースで準備をしています。
赤ちゃんのこんな姿が見られたら、「うちの子、もうすぐ歩くかも!?」というサイン。それは・・・
つかまり立ちと伝い歩きよ。
歩くためには、2本の足で自分の身体を支えることが絶対条件ですよね。何かにつかまりながらでも、立ち上がったり歩いたりするということは、その準備ができてきたということ。つかまり立ちや伝い歩きは、自力歩行の前段階なのです。
赤ちゃんが数秒でも手を離してひとりで立っていられるようになったり、伝い歩きのスピードが上がってきたら、はじめの一歩はもうすぐかもしれません。かわいい我が子の歩き出しの瞬間を見逃さないよう注目必須ですね(笑)
ちなみに赤ちゃんがつかまり立ちをする平均時期は9ヶ月頃とされていますが、これも個人差があり、早いと7ヶ月くらいから立ち上がる赤ちゃんもいます。
ただ、必ずしも「つかまり立ちが早ければ歩くのも早い」というわけではないんです。「つかまり立ちはするけど、なかなか伝い歩きをしない」とか「伝い歩きの期間がすごく長かった」などなど、赤ちゃんの成長パターンは本当に様々です。
むぅ、赤ちゃん・・・焦らし上手過ぎるぜ。
赤ちゃんの成長過程はまさに予測不能。“平均”や“一般的”な流れはあれど、もはやそれも参考になっているのかいないのか(笑)
我が娘も、育児書とはちょっと違った発育過程をたどりましたが、元気にすくすく育ってくれています。親としては、それだけでまるっとOKというものですよね。
歩き始めが早い子と遅い子の差は「個性」
赤ちゃんが歩き出すまでの過程や大体の時期はわかったけど、歩き始めるのが早い子と遅い子の違いって何なのかなぁ?
フフフ、それはね・・・
ズバリ「赤ちゃんの個性」。
うーん、また何ともザックリした答えだなぁ。いつ歩くかは「赤ちゃんのみぞ知る」ってこと?
まあ最終的にはそういうことだね。でも、もちろんいくつか考えられる要因はあるから、目安にしてみてね。
体の大きい赤ちゃんは歩き始めるのが遅い?
体の大きな子は、小柄なお子さんに比べてやや歩き出しが遅いことがあるようです。
歩くためには2本の足で自身の体を支え、転ばないようにバランスをとらなければなりません。つまりそれだけの筋力を備えて、初めて歩くことが可能になるわけです。
体が大きければ、支えなければならない体重もその分だけ重い。ですから、小柄な赤ちゃんよりもたくさんの筋力が必要となるため、準備ができるまでに時間がかかるというわけですね。
歩き始めの時期は赤ちゃんの性格にも関係する!?
歩き出しの早い遅いは、体の発達の状態だけでなく、赤ちゃんの性格も無関係ではありません。
好奇心が旺盛で怖いもの知らずな赤ちゃんは、やはり動き出すのも早め傾向。ですが慎重派や怖がりさん、のんびりやさんは、体の準備が整っていても、なかなか足を前に踏み出せなかったりするものです。
怖がりさんタイプには、手をつないであげたり、パパやママの足の上に乗せて一緒にペンギン歩きをして、安心感を持たせてあげるのがおすすめだよ。
兄姉のいる赤ちゃんは歩き出すのが早い!?
兄姉のいる赤ちゃん、保育園に通っている赤ちゃんも、歩き出しが早い傾向にあるようです。お兄ちゃんやお姉ちゃんの歩く姿を見て真似したくなるのか、自分も歩けると思い込んでしまうのか(笑)
お子さんを2人、3人と育てているママ達から、「下の子は何をやるにも早い」なんて話はよく聞きますが、歩くのも例外ではないということでしょう。
大人がどんなに一生懸命に教えるより、子ども達同士の中で過ごす方が、はるかに習得することが多いという妙。やはり身近なお手本の影響は絶大ですね。
そういえば、お兄ちゃんやお姉ちゃんのいる子は、トイレでおしっこできるようになるのも早いよね。
トイレトレーニングはママにとっても一大イベント。兄姉がいない一人っ子だって大丈夫。ストレスフリーに取り組めますよ!
歩くのが遅いと障害があるの?
歩き始めの時期には個人差があるもの、心配しなくても大丈夫。そう言われても、やはり1歳を過ぎ、同じ月齢の子達がどんどん歩き出すようになってくると、ママとしては焦りを感じてしまうのもの。
時間の経過とともに「うちの子、もしかして発達に問題があるんじゃ・・・?」なんて不安も湧き上がってくるかもしれません。
歩かないのは赤ちゃんの個性なのか、障害などの原因があるのか?その見極めは、いつどのようにすればいいのでしょうか。
歩かない赤ちゃん!受診は必要?
1歳になったばかりの赤ちゃんが歩かないのは、決して珍しいことではなく、ママの心配は杞憂に終わることがほとんどです。
ですがもちろん、何らかの障害や病気が原因で「歩けない」という可能性もゼロではありません。そしてその判断は素人ができるものではないので、専門家に委ねることになります。
では、いつまで自然に歩き出すのを待っていてよいのでしょうか。小児科医などの専門家に相談するのはどのタイミングなのでしょう?
その目安は1歳6ヶ月です。
赤ちゃんの歩き始めの時期は8ヶ月~1歳6ヶ月。幅はありますが、1歳6ヶ月にはほとんどの赤ちゃんが歩くようになっていることから、この時期になっても歩く兆しが見られない場合は、専門家に相談することが勧められています。
もちろん「1歳半で歩いていない=障害や病気」ということではないんだよ。2歳近くになって歩き出して、その後も元気に育っているお子さんだってたくさんいるの。
1歳6ヶ月といえば、ちょうど健診がありますよね。1歳半健診では、歩行の状態に関しても必ず確認されますので、日頃のお子さんの様子を伝えるとともに、まずは相談をしてみて下さい。
歩き出すのが遅いのは運動神経が鈍いから?
障害ではなくとも、歩き出すのが遅い我が子の発達の様子を見て、「他の子より運動神経が鈍いのかしら?」と心配するママの声も非常に多いです。
ですが、歩き始めの時期と運動神経は関係ありません。
歩き出す時期に差が出るのは、先にお話したように筋力などの体の準備が整っていなかったり、慎重派の性格が理由だったり。赤ちゃんそれぞれの事情があるんですね。
10ヶ月で歩き始めた子が、必ずしも運動神経がいいとは言えませんし、1歳半過ぎに歩くようになった子が、大きくなってからスプリンターになって活躍!なんてことも実際にあるんですよ。
はいはいの時期が長いと、全身運動でしっかり筋力が鍛えられるから、むしろ「歩き出しは遅い方がいい」なんてことも言われているよ。
赤ちゃんの歩く練習にはおもちゃが効果的!
時期が来れば、赤ちゃんは自ら歩き出すもの。早く歩かせるために、あえて練習をする必要はありません。赤ちゃんの体や心の準備が整っていないのに無理に練習をさせようとすると、歩くのが嫌になってしまい、かえって逆効果になってしまうことも。
えー!?じゃあ練習はしちゃダメなの?でもさぁ、やっぱり我が子の歩く姿を早く見たいって思うのが親心ってもんでしょ。
NGなのは赤ちゃんの個性を無視して、無理に歩かせようとすることだよ。赤ちゃんと一緒に楽しく練習するのはもちろんOK。
赤ちゃんに「歩くのは楽しい!」と感じてもらうこと、「歩いてみたい」と歩行に興味をもってもらうためには、おもちゃを使った練習がおすすめです。
つかまり立ちから伝い歩きにつなげるために
赤ちゃんがつかまり立ちできるようになったなら、次のステップは伝い歩き。
伝い歩きは「立って動くって楽しい」という体験ができますし、繰り返すことで、体を支えたりバランスをとったりするための脚力が鍛えられます。
つかまり立ちができるようになると、程なく伝い歩きをするようになる赤ちゃんが多いかと思いますが、なかなか一歩を踏み出さない、というお子さんもいることでしょう。
そんなお子さんには、つかまり立ちした場所から、あとほんのちょっと手を伸ばせば届く・・・というギリギリのところに、お気に入りのおもちゃなどを置いて興味をひいてみてあげて下さい。
赤ちゃんからの距離感がほんのちょっと、っていうのがポイントだよ。
たくさん歩かせようと、離れた場所におもちゃを置いても、怖がりさんや慎重派の赤ちゃんは足を動かしませんし、「ママとってー」アピールに繋がってしまったりします。
まずは一歩から。自分で動いて欲しいものを手に入れる喜びを体験させてあげましょう。気がつくと満面の笑みでおもちゃを両手で持ち、どこにも掴まらずにひとりで立っていた、なんて姿が見られるかもしれませんよ。
先輩ママおすすめ!手押し車で楽しく練習
伝い歩きが安定してできるようになってきたら、次のステップへ。
先輩ママ達の人気を集めているのは、手押し車を使った練習方法。手押し車を使うことで、前へと足を踏み出し移動する練習が、楽しく自然にできるんです。
また「歩く練習」と言えば、歩行器を思い浮かべる方も多いかと思いますが、最近では赤ちゃんの発達に歩行器はよくないと言われています。
でも、うちの娘は歩行器を使用したことで自力で歩こうとする意欲がアップしたよ!歩行器も上手に使えば、歩行練習のとってもよい導入になるよ。
手押し車や歩行器を使っての歩行練習については、こちらで詳しくご紹介しています。おもちゃを使わない練習方法や、歩く練習をする際の注意点なども解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
まとめ
- 赤ちゃんの歩き出す時期は個人差があり、8ヶ月~1歳6ヶ月。
- つかまり立ちや伝い歩きが見られるようになったら、歩く前兆。
- 歩き始めの早い・遅いは、赤ちゃんの体格や性格、兄姉の有無といった環境など、様々な要因が影響している。
- 歩く時期が遅い=障害ではないが、1歳6ヶ月の段階で歩いていないようであれば、受診・相談の目安に。
- 歩き始めの時期と運動神経は関係なし。
- 歩行の練習は、おもちゃを使って赤ちゃんに「歩くことは楽しい」と感じてもらうことがポイント。
小さな小さな赤ちゃんだった我が子が、自分の足で立ち、歩く。想像するだけでも感無量ですよね。
「そろそろ歩くかしら?」とわくわくしたことも、「どうして歩かないのかしら?」と不安に思ったことも。振り返った時に、赤ちゃんの初めての一歩と同じくらいステキな思い出となりますように。