長い妊婦生活も終わり、やっと愛しの我が子と対面!と幸せいっぱいだったのも束の間…。産んだ直後から始まる育児生活は不安ばかり。
特に最初は我が子に異常はないかなどと心配してしまい、周りの赤ちゃんと比べてしまうこともありますよね。そんな時、安心材料としてネットを見たのに、そこには「発達障害」の文字が…。
「うちの子大丈夫?」と不安になっているママへ、平均的な赤ちゃんの発達の目安と、それより遅れていると本当に発達障害のリスクがあるのか調べてみました。
0歳児の発達目安をチェック!
まずは、0歳児の発達目安を表で確認してみましょう。赤ちゃんは日々成長していきますが、どのようなスパンで、どんな段階を踏んでいくのでしょうか。
こちらは、矢印の始めが約半数の赤ちゃんが、そして矢印の終わりが約9割の赤ちゃんができるようになる時期を表しています。
私も子供が0歳の時、よくこの一覧表を見て確かめてたなぁ!懐かしい〜
平均的な体の発達の流れとしては、首すわり→寝返り→ひとりすわり→はいはい→つかまり立ち→ひとり歩き…という順番ですね。
このように、赤ちゃんは首→腰→足と頭の方から順に発達していきます。確かに、一番大事な頭を守らなければいけないので、首が最優先でしっかりしてこなければいけないですもんね。こう理由づけをしてみると、本当に人間の体はよくできてるなぁと思います。
では、ひとつひとつだいたいどのくらいでできるようになるのか詳しく見ていきましょう。
首すわりの時期と確認方法は?
赤ちゃんの成長を一番最初に感じるのが首すわりです。それに、小さいうちは「もう首はすわったの?」なんて聞かれる場面も多く、パパやママにとっては余計気になってしまうことかもしれませんね。
首がすわる時期は、だいたい生後3ヶ月頃から始まって、5ヶ月頃には完了している、という流れが多いようです。早い子ではなんと1〜2ヶ月で首すわりが見られることも。
えーっと、そもそも“首がすわる”ってどういう状態のことだろう…?
うーん、確かに「いつ首すわるのかな〜」と気にはしていても、その定義についてはあまりよく分からない方も多いかもしれませんね。一般的に、首すわりとはこのようなことを指します。
赤ちゃんの首が安定してきて、後頭部を支えなくてもぐらぐらしない状態。自分の首の筋肉を使って頭を支えたり動かせる。
このような状態になれば『首すわりが完了した』と言えます。この正式な判断は、4ヶ月検診で医師によって見られます。その時に何か問題があればアドバイス等を受けることとなるかと思うので気にしすぎなくて大丈夫です。
でも、やっぱりどうしても気になってしまいますよね。そんな時、自宅でも赤ちゃんの首すわりを確かめる方法があるのでご紹介します。
このように、腕を持って引き上げた時に頭が一緒についてくれば首がすわっていると言えます。反対に、まだ首がガクンと下がっているようであれば首すわりは完了していないので、もう少し様子を見る必要があるでしょう。
まだ首がすわっていないと、接し方も慎重になってしまいますよね。なので、「この頃の赤ちゃんは寝てばかりだし、遊び方も分からない…」と思っている方もいらっしゃるのでは?でも、そんなことはありません。ふれあい遊びなら、首すわり前でも親子で楽しく遊ぶことができますよ。
寝返りの時期は?練習は必要?
寝返りは、だいたい生後4〜6ヶ月頃に始める赤ちゃんが多いようです。今まで仰向けで寝ていた赤ちゃんが、初めてくるんっと自分の力で反転するのを見た時は本当に感動します。ただ、「家事をしている間にいつのまにか寝返り成功してた」なんてこともよくあるようですね(笑)
こちらも特には焦る必要はありません。先におすわりの方が早くできてしまう赤ちゃんもいます。ですが、寝返りができればはいはいなどにもつながっていくので、できるようになってほしいという思いも確かにありますよね。
そんな時に寝返りを促す練習法として、「おもちゃを置いて興味を引く」などというものがあります。でも、やはり個人差はあるもの。私もこの練習法を試してみましたが、我が娘、まったくおもちゃに興味なし(笑)
そこで、方法を変えてみたところ効果があった(多分)『さとみ流寝返り練習法』を伝授します!ぜひ試してみてください。
さとみ流練習法!寝返りの感覚を覚えさせる
きっとこの子は、私と同じで理屈を理解しないと先に進めない子なんだわ!
と、思った私(笑)まず寝返りを覚えさせることから始めてみました。その方法はいたって簡単。
手で押して寝返りさせる。
さらに、娘はおもちゃよりも鏡が好きだったので、前に鏡を置いて寝返りしたら自分の顔が映るようにしました。ママ大好きな子の場合、ママも一緒に鏡に映り込んでみるといいですね。娘はニコニコしながら鏡を見ていました。
そのうち、半分まで手伝ってあげると自分で寝返りをしようとし始めました。でも、まだごろんっと戻ってしまう…。そこで、最終奥義!
おむつ1枚+座布団作戦。
お風呂上がり、おむつ1枚の身軽な状態で座布団の端に寝させて寝返りをするよう促してみました。
すると、やはりその後は自分で寝返りをしようとする娘。いつもならここで戻ってしまうけど……できた!というより、座布団から転げ落ちた!!(笑)
でも、そこでコツを覚えたようで、そこからはどんどん上達していきました。1週間経つ頃にはもう自由自在という感じでしたね。やっぱり娘は理屈で覚えるタイプの子のようです(笑)
ひとりすわりはいつから?その定義って?
赤ちゃんがおすわりができるようになると、遊びの幅が増えて親子で楽しむ機会も多くなります。赤ちゃんにとっても、今までよりも視点が高くなっていろいろ見えるようになり、楽しくて仕方ないようです。
そんなおすわりですが、しっかりとひとりで座れるようになるまでは段階を踏んで発達していきます。
まず、おすわりを始める時期は生後6ヶ月頃が目安です。ただ、この頃はまだまだとっても不安定。
しっかりとひとりで座るのではなく、手を前について体を支えます。でも、まだ腰も安定していないため前屈みになってしまいますし、前後左右どこに倒れるかわからない…。
それがどんどん上達し、いつのまにか手で体を支えなくても背中を伸ばして座れるようになります。でも、どこからおすわりが完成したと言えるのかイマイチよく分かりませんよね。
一般的に、ひとりすわりとは以下のように定義づけられています。
1分以上支えなしで座っていられる状態。この時、手を床についていたらまだ未完成。
このように、しっかりと腰や背中などの筋肉だけで座っていられるようになれば、めでたくひとりすわりが完成したと言えます。そして、その状態になるのがおよそ生後8・9ヶ月頃です。
こうしてゆっくり、だけどしっかりと発達していくので、あまり焦りすぎず赤ちゃんの成長を楽しむようにしましょう。
また、この頃になると歯が生え始める赤ちゃんが多いです。そうなると、歯磨きのことについても考え始めますよね。でも、赤ちゃんの歯磨きは正しく段階を踏んでいかないと、ママが大変になってしまうことも…。
その正しい歯磨きの方法はこちらの記事でご紹介しています。嫌がる場合の「上手な対処法三か条」も必見ですよ!
はいはいはいつから?練習方法は?
赤ちゃんの移動手段といえばはいはいですよね。赤ちゃんらしくて癒されるのと同時に、我が子の成長をものすごく感じます。そのため、今か今かと楽しみにしているパパやママも多いのでは?
しかし、はいはいにも発達段階があり、いきなりできるようになるわけではありません。はいはいができるようになるまでの流れとして、
- 後ばい(生後6〜8ヶ月頃から)
→うつ伏せにすると、腕を突っ張って後ろにずり下がっていく動き。 - ずりばい(生後6〜8ヶ月頃から)
→ほふく前進のような動き。 - はいはい(生後7〜9ヶ月頃から)
→お尻を持ち上げて、手と膝を使って進む動き。
だいたいこのように進んでいく赤ちゃんが多いです。はいはいは全身運動なので全身の筋肉を使います。よく動くことでお腹も空き、たくさん離乳食を食べてくれたり、程よい疲れで寝つきがよくなったりもします。
そのためパパやママからしてみれば、できれば早くはいはいするようになってほしいと思ってしまいますよね。かく言う私もそう思っていました。
そこで思いつくのが「はいはいの練習」です。そのやり方ですが、やはりこれにも段階が必要。まずは、足の力を付けさせてはいはいができるような体づくりから始めます。
このように、まずは足で蹴るという感覚を覚えてもらいましょう。はいはいの兆候として後ばいがあるのは、人間は頭の方から発達していくため、最初は足よりも腕の力の方が強いからなんです。足で蹴る力よりも、腕で突っ張る力の方が大きいんですね。
何をするにもまずは体の準備が整っていなければいけません。赤ちゃんに合わせて焦らず、ゆっくりいきましょう。
ただ、はいはいができるようになるのはめでたいことですが、行動範囲が広がるとその分いたずらの魔の手も広範囲に及びます…。そんな時には育児グッズを上手に活用していきましょう。
でも、育児グッズというとかなり種類があるので、どれがいいのか迷うことも多々ありますよね。そんな方のために、私が実際に使ってみて本当によかったものをまとめてみました。ぜひ参考にどうぞ。
つかまり立ちやひとり歩きの時期は?
さて、いよいよつかまり立ち→つたい歩き→ひとり歩き、とできるようになっていきます。もうここまでくれば、パパやママの発達に対する不安も薄れてきているのではないでしょうか。
時期の目安としては、9ヶ月頃につかまり立ちができるようになり、それからつたい歩きができるようになるのは割とすぐなことが多いです。
じゃあ、次はひとり歩き!と期待が膨らみますが、手を離して歩くということは赤ちゃんにとっては結構大変。しばらくつたい歩きの時期が続いて、1歳前後でひとり歩きができるようになる子が多いようです。
ところで、ここでもひとり歩きとはどのような状態のことを言うのか気になりますよね。ということで、ひとり歩きの定義についても調べてみました。
赤ちゃんが、物につかまらずに自力で2、3歩足を交互に出せるようになること。
え?たった2歩くらいでひとり歩きって呼んでいいの?
2歩と聞くと、ものすごく少ない気がしますよね。「え?今のまぐれ?」程度にも思えます(笑)
しかし、先ほども述べたように赤ちゃんにとって手を離して歩くということは本当にすごいことです。考えてみると、たった1年前まで泣くと寝るを繰り返していた赤ちゃんが、1歩のみならず次にもう1歩足を出せたというのはかなり大きな進歩だと思いませんか?
そんな赤ちゃんのよちよち歩きは見ていて本当に癒されます。私の娘は、今まさにその時期です。いつまでもこのよちよち歩きのままでいてほしい!と毎日何回も思います(笑)
ただ、立つ・歩く=危険が増えます。段差から落ちたりしないか?ポットなどの危険物は手の届くところに置いていないか?誤飲しそうなものは落ちていないか…?
我が子がいろんなことができるようになっていくのはかなり感慨深いものです。しかし、その分注意しなければいけないことがどんどん増えていきます。赤ちゃんを危険から守れるよう、どんなことにも目を光らせていく必要がありますね。
目安から遅れるのは異常?
こうして振り返ってみると、娘が0歳の時を思い出すなぁ。
発達の目安の一覧表も、うちの子はいつこれができるようになるんだろう、って楽しみで見ることも多かったよね。
そうそう。でもなかなかする気配がないとやっぱり不安になっちゃうんだよね。親の私が変に焦っちゃったりして…。
同じように、平均から遅れているとどうしても不安になってしまうパパやママは多いのではないでしょうか。
単なる目安と言えど、今の時代はSNSなどで同じくらいの月例の子の様子を簡単に知ることができます。すると、「この子もうこんなことできてる!」と驚くと同時に、我が子と比べて焦ってしまう…ということもありますよね。
かく言う私も、その不安感をずっと抱えていました。特に娘はムチムチ体系だったせいもあるのか、なかなか寝返りもはいはいもせず…。成長曲線から体重ははみ出していく一方だし、ずっとネットで調べては不安になる毎日でした。
ネットには「発達障害」の文字もあるし、どの記事を見ても「焦ることはない」「いつかはできる」の言葉ばかり。「いつかって、いつよ!」なんて思ったりもして(笑)
いや、この記事だって同じこと書いてるじゃん!
って思った方、いらっしゃいますよね(笑)でも、今になって思うんです。本当に、絶対に、いつかはできるようになる時が来るんです!少しでも参考になるよう、うちの娘の発達の様子を記します。
我が子の実際の発達の流れ
- 首すわり・・・2ヵ月
- ひとりすわり・・・5ヵ月
- 寝返り・・・7ヵ月
- 後ばい・・・8ヵ月
- つかまり立ち・・・9ヵ月
- ずりばい・・・11ヵ月
- つたい歩き・・・11ヵ月
- ひとり歩き・・・11ヵ月
- はいはい・・・1歳0ヵ月
このように、発達目安なんてまったく無視(笑)寝返りやはいはいは本当にする気配がなく、「この子はもしかして運動が苦手なのかな…」なんて思ったりもしました。
しかし、伝い歩き→手を放して立つ→ひとり歩きのスパンは本当に早く、手を放して立った翌日に2、3歩手を放して歩いたんです。今では一日中家のなかを駆け回ってますし、ムチムチボディもどこへやら。
体重も成長曲線の中にしっかり収まるようになり、立派な腕のちぎりパン具合を思い出すとなんだか逆に寂しいです(笑)
このように、成長が少し遅めで体重の増えがいい赤ちゃんでも、特に何の心配もすることはありません。何ヵ月後かには追いかけまわすのに必死になっているかもしれませんよ。
それに、ムチムチボディの赤ちゃんは周りの反応がいい!みんなに「かわいい」と触ってもらえて、赤ちゃんも幸せですよね。そうプラスに考えながら、楽しく笑って育児をしていきたいですね。
ただ、もし赤ちゃんがお尻で移動しているなら、それは「シャフリングベビー」というものです。シャフリングベビーは寝返りやはいはいをなかなかせず、そのうちお尻で移動していく赤ちゃんのことを言います。
実は、娘の成長がゆっくりだったのは、このシャフリングベビーが原因。ひとり歩きの前にお尻で移動していた時期があったんです。シャフリングベビーとは一体何なのか。障害の可能性やその見分け方などについては、こちらの記事をご覧ください。
0歳児の発達障害を見分けるには?
ただ、自分の子どもの発達がどうしても心配なときは決して一人で抱え込まないでください。そんな時は、かかりつけの小児科医や保健師さんなどの専門知識を持った方に相談してみましょう。
自分や周りの判断で決めつけてはいけません。それらは素人の意見であり、なんの根拠もないことを忘れないようにしましょう。
でも、こんなことで医療機関に受診してもいいのかな…
なんて思わなくても大丈夫です。それだけあなたがお子さんのことを愛して真剣に考えている証拠ですし、医師も邪険にはしません。それで何の問題もなければ安心できますし、もし何か異常が見つかったら適切な対処ができます。
なので、「不安を取り除くために相談する」という気持ちを持ってもらえたらいいのかなと思うのですが、その前に自分でもチェックできる項目をいくつかご紹介しますね。
これらの症状が見られたからと言って、必ず異常があるわけではありません。その子の性格やその時の機嫌などもあります。しかし、もし心配な場合は遠慮せずに相談し、パパやママの心の負担を減らしてあげるといいですね。
考えすぎて気分が重くなってしまうと、育児が楽しくなくなってしまうかもしれません。でも、可愛い我が子だからこそ悩んでしまうんですよね。
そんな時は、まずはたくさん笑ってみましょう。おすすめは、SNSの育児漫画です。授乳や寝かしつけなど、赤ちゃんをお世話している時でも携帯ひとつあればOK!爆笑必須のストレス発散法です。
まとめ
- 赤ちゃんの首が安定し、後頭部を支えなくてもぐらぐらしない状態になれば首すわり完了。時期の目安は生後3~5ヶ月頃。
- 寝返りは、だいたい生後4〜6ヶ月頃に始める赤ちゃんが多い。
- 1分以上、手をついたりせずに支えなしで座っていられる状態をひとりすわりという。完了時期の目安は、生後9ヵ月頃。
- はいはいができるようになる目安は、生後7〜9ヶ月頃。体の準備ができたら自然とできるようになる。
- つかまり立ちやつたい歩きを経てひとり歩きができるようになるのが1歳前後。自力で足を2、3歩出せるようになればひとり歩きの完了。
- 目安から遅れていてもまったく心配はないが、不安なときは迷わず専門知識を持った人に相談する。
大人にも得意・不得意はありますよね。赤ちゃんも同じように個人差があるので、発達スピードに違いが出るのは当たり前です。
育児で何よりも大事なことは『一人で抱え込まないこと』。できるだけ大らかな気持ちで育児をするために、上手く周りを頼ってくださいね。 あなたが赤ちゃんの成長を常に笑顔で見守っていられるよう、当サイトもそのお手伝いができれば幸いです。