特に月齢の低い赤ちゃんに多い、おむつの背中漏れ。ゆるゆるうんちには付き物ですが、できれば…というより、絶対に避けたいものですよね。
そんな背中漏れを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。今回は、実際に背中漏れに悩まされた私の体験談を元に、本当に効果のあった対処法をご紹介します。
赤ちゃんの背中漏れ対策!おむつメーカーの違いとは!?
赤ちゃんのおむつの背中漏れって本当に嫌ですよね。
おむつ替えをしようと背中に手を当てた瞬間の、あのべちゃっとした感触…。肌着は洗わなければいけないし、運が悪いと寝かせていた布団やマットまで汚れてしまった…なんてことも。
我が家も相当背中漏れには悩まされたわ…。生後4ヶ月の時は、100%の確率でうんち漏れが…。あの頃はおむつ替えが本当に嫌だったなぁ。
ママの毎日はただでさえ忙しいのに、おむつ替えの度に洗濯物が増えてしまうと本当にため息をつきたくなります。
私はそんな地獄の日々から脱却するため、実に様々な方法を試してきました。その中でも、これだ!と思えた方法があったんです。それはズバリ、『おむつメーカーを変えること』!
メーカーを変える?おむつって全部一緒なんじゃないの!?
おむつには、S・M・L…などとサイズ展開がありますよね。それはどのメーカーも一緒。ならば、どれを使ってもまったく変わりないのでは?と思う方も多いのではないでしょうか。
ですが、それは大間違い。同じサイズでも、メーカーによっては細身の子に向いてるもの・ムチムチ体型の子でもゆとりのあるもの、などと使用感に若干の差があるんです。
そして、「どのメーカーが一番合うのか」というのは、実際に使用してみなければはっきりとは分かりません。でも、おむつは1パック1000円前後にもなるので、全種類買い比べるのはなかなか容易ではありませんよね。
そこで、実際に買い比べてみた私が思うそれぞれの特徴などをまとめていきます!ぜひ、背中漏れ撃退の参考にしてください。
ちなみに、0歳児の育児にはどれくらいのお金がかかるのか把握していますか?毎月どれくらいの支出があるのか知っておけば、計画的に貯金をすることもできるはず。ぜひ育児費用の“見える化”を図りましょう。
背中漏れしにくい!おすすめのおむつメーカーは?
背中漏れが主に月齢が低い赤ちゃんに多いのは、低月齢の赤ちゃんは排尿・排便の回数も多く、しかもうんちの形状もゆるゆるだからです。
そのため、どうしても背中漏れしやすくはなってしまうのですが、赤ちゃんに合ったおむつを選べば背中漏れを高確率で防止してくれるようになります。
では、そんな優秀おむつはどのメーカーなのでしょうか。今回は、メリーズ・ムーニー・パンパースの3種類で比較していきます。
メリーズ
引用 メリーズ
メリーズの特徴は、なんと言っても吸水性!瞬時におしっこを吸収してくれたり、ムレを逃がす作りになっているので、おしりはサラサラな状態を保てます。そのため、一番おむつかぶれしにくいメーカーなので、肌が弱い子にも安心ですね。
ギャザーの伸びも良く、股上にもゆとりがあるため、「ムチムチ体系の子でも、お尻全体を覆ってくれるので漏れにくい」という声も多くあります。
この情報を知り、「標準体重を大幅に上回るほどのムチムチ体型な娘にはぴったりだ!」と思ったのですが、残念ながらメリーズはまったく合わず…。3種類の中で一番漏れることが多かったです。
メリーズは、うんちに関してはサラサラ重視が仇となっているみたい。流れ出るのをブロックする力はあまり期待できないそう。
しかも、通気性抜群を謳っているメリーズですが、ギャザーのあたりの通気性はあまり良くないと感じました。夏の暑い日は腰のあたりにかなり汗をかいていて、それでおしりはベタベタに…。
肌触りはふわふわで確かによかったけれど、その分ボリュームも出てしまうところも私には残念ポイントでした。
ムーニー
引用 ムーニー ユニ・チャーム
メリーズを使ってみて、うんちのブロック力はかなり重要だと学んだ私。
そこで、赤ちゃんの体にぴったりフィットし、吸収力も高いのが特徴のムーニーを試してみました。
使ってみて感じたのは、やはりそのぴったり感!ギャザーも立ちやすいし、「超立体設計」というだけあるなぁ、というのが一番のポイントでした。
ですが、ムーニーでもまたまた問題が…。
太もも周りはぴったりフィットしたのですが、ムーニーは股上が浅い!娘は使っているうちにずり落ちてきてしまい、なんと半ケツ状態になるではありませんか…。
「小さいのかな?」と思ってワンサイズあげてみると、今度はぶかぶかで漏れるという始末。サイズは合っているのにお尻が出て漏れてしまう、サイズを上げれば今度はぶかぶかで漏れるという…。
残念ながら、うちの娘はムーニーとの相性も悪かったようです。
パンパース
引用 パンパース
ことごとく背中漏れに悩まされ、いよいよ絶望的…というところで、最後の頼みの綱としてパンパースを購入してみました。
でも、正直パンパースにはあまり期待していなかったんです。なぜなら、パンパースは他のメーカーと比べて少し小さい作りになっていて、ムチムチボディの娘には合わないだろうと思っていたからです。
でも、娘が生まれて初めて産院で使ったおむつはパンパースでした。そのため、信用していないということではなかったので、試しに使ってみよう…という気持ちで購入。
パッケージを開けてみると、まずはその薄さに感動!店頭に並んでいるものを見比べてみても、コンパクトさはパンパースがダントツで一番ですよね。実際に、持ち運びもかさばらなくて便利なところも良かったです。
いざ履かせてみると、確かに他のメーカーよりもゆとりはない…。しかし、結果的にはそれが一番よかったんです。
ゆとりがないおかげで、ピタッと体に密着し、背中も足周りも隙き間感ゼロ!少しだけギャザーの後はついてしまうものの、指が楽々入る余裕があるのでキツすぎるということもなさそうでした。
そのおかげで、うんちブロック率は急上昇!通気性もよくておむつかぶれも滅多にありませんでした。こうして、ようやく娘に合う神おむつを見つけられ、それからはずっとパンパースを愛用しています。
背中漏れはテープ→パンツに変えるのも◎
さらに私は、それまで使っていたテープタイプのおむつから、パンツタイプのものに変えました。
理由は、テープタイプのおむつはジャストフィットするものが無かったから。
おむつをずっと彷徨い続けていた当時、どのメーカーもMだと少し小さい気がするけど、Lだと大きすぎる…。という中途半端な時期だったんです。
どうしたものかと悩んだ結果、思い切ってパンツタイプへと移行することにしました。
パンツタイプに移行する目安として、よく赤ちゃんが動き回るようになり「おむつ替えが大変になったら」と言いますよね。ですが、その時の娘はまだ寝返りもできませんでした。この状態でパンツタイプは早すぎるかな…?と迷ったのですが、物は試しということでMサイズを購入してみることに。
いざ使用してみると、なんとテープタイプより背中漏れを防いでくれたんです!テープタイプって、ウエストの緩さなどに気遣いながら装着したり、となかなか大変ですよね。でも、パンツタイプは履かせるだけで、しかもぴったりフィット!
ということで、うちの子の神おむつはパンパースのパンツタイプでした。
履かせるだけという手軽さだから、パパにとってもすごく楽チンになったよ!
パパにおむつ替えを頼むと、テープタイプの時はゆるゆるで結局もう一度私が直したりしてたよね。でも、パンツタイプなら安心して任せられるようになった!
ちなみに、発達目安というのはあくまで平均的なものです。この通りに発達していかないからと言って心配しすぎる必要はありません。
実際に、うちの娘は目安ガン無視でいつまでも動き始めませんでしたが、今では座っていることの方が少ないです(笑)「全然寝返りしない…」などと悩んでいる方は、ぜひこちらもあわせてお読みください。
おむつの背中漏れ…原因は?
でも、おむつを変えても100%背中漏れをブロックできるわけではありませんでした。やはり数回に1回は背中漏れが起きてしまい、洗濯物の手間が増えることもしばしば…。
ですが、これは“根本の原因が解決していなかったから”なんです。
そんな背中漏れの原因は、主に以下の4つです。私と同じように、どうしても背中漏れしてしまう…とお悩みの方は、一度ひとつひとつ見直してみるといいかもしれません。
おむつの付け方が間違っている
おむつって、簡単そうに見えて結構装着が難しいんですよね。特にテープタイプのおむつは、急いでいるときは要注意。位置がずれたり、テープが緩すぎてしまうこともあります。
そこで、正しいおむつの付け方について再確認しておくことをおすすめします。
おむつ装着時のポイントは以下の通りです。
- 足周りとウエストのギャザーをしっかり立てる。
- おむつは腰の高い位置まで覆われるように。
- テープは左右対称に、指1本が入るくらいのきつさで。
「産後に病院で教えてもらったし…」と思っていても、数ヵ月同じことを繰り返していれば、無意識に手を抜いてしまっていることもあります。もう一度初心に戻ってみることも大切ですね。
おむつが体型に合っていない
うちの娘の失敗ポイントはここでした。おむつが体型に合っていないため、ぴったりフィットせずに隙間ができて漏れてしまっていたんです。
私はメーカーを変えることで解決しましたが、単純にサイズアウトしていることもあります。股部分に赤く跡が付いていればサイズアップのサイン。
おむつを選ぶ時は、パッケージに記載されている目安体重をよく参考にしながら選んでみましょう。
おむつ替えの間隔が長い
おしっこの回数も多く、うんちの形状もゆるゆるな低月齢の赤ちゃんは、その分おむつ替えの回数も多くしなければいけません。
どのおむつメーカーも、こぞって吸収性抜群!と謳ってはいますが、もちろんそれには限界があります。限界が来ればそれ以上は吸収できないので、外に漏れ出てしまうのは当たり前ですよね。
「お出かけ中に限って漏れる」とよく聞きますが、その場合はもしかしたら長時間交換を忘れていたということも?心当たりのある場合、次回から気を付けてみるだけで変化が見られるかもしれませんよ。
おすわりで背中漏れするのはどうして?
うちの子、チャイルドシートに座らせているときに背中漏れすることが何回かあって…。お出かけするのも嫌になっちゃう。
これもあるあるですね。でも、どうして上体を起こしているのに腰から漏れ出るのか不思議でなりませんよね。
これは、座っていることで下から圧迫され、股下のゆとりがなくなるためだと言えます。圧迫されることによってうんちが押し上げられてしまい、結果腰から漏れ出てしまうんです。
なので、椅子に座っているときや抱っこ紐に入れているときなども要注意。これが理由で背中漏れしてしまうこともあります。
おむつの背中漏れ防止策!
原因は全部探ったのに、どれも問題ないんだけど…。
そんな場合は、最終奥義!「この子は何をしても漏れるんだ」と、諦めることも肝心。
“諦める”というと誤解を招いてしまいますね。これは、「毎日毎日黙って背中漏れの処理をしなければいけない」ということではなく、『漏れること大前提で対策をしよう』という意味です。
その対策とは一体何か。ここでは、背中漏れを防ぎきれなかった私が実践していたことをご紹介します。もう、ここまで来れば「いかに洗濯物を出さないか」という気持ちで動くのが一番大事かなと思います(笑)
必殺!ティッシュの防波堤
どんなおむつでも漏れる場合、考えられる理由は次の通りです。
- うんちの量が多すぎて吸収しきれない
- どうしても隙間ができてしまう
これらを解消する効果的な方法は、折り畳んだティッシュをおむつとの間に入れ込むことです。このティッシュで流れ出ようとするうんちをせき止め、外に漏れ出てくるのを防ぐことができます。
私はティッシュ2枚を使って、縦半分、横3等分に折って入れ込んでいました。ティッシュは少し厚みを持たせることで完全に隙間がなくなります。
さらに、ティッシュがちょうど吸収体と重なるように、腰のあたりに入れ込むというのがポイントです。うんちが吸収体をはみ出てしまうと、外に漏れ出ていなくてもギャザーのあたりから染み出てしまいます。
皆さんもこんな経験ありませんか?背中のべちゃっと感がなくて安心していたのに、こんなところからシミが!と、ため息をついたことが。それを防ぐために本当に大事なことは、“おむつから”ではなくて、“吸収体から”はみ出ないようにすることだったんです。
テープは逆ハの字に止める!
テープタイプのおむつの場合、背中の隙間はテープの止め方を工夫するだけでも解消できます。
基本のおむつの付け方は、テープを左右対称に真っ直ぐ止めますよね。そうではなく、テープを斜め下向きに、逆ハの字になるように止めます。そうすると背中側がフィットするようになり、隙間ができるのを防ぐことができるんです。
引用 エリエール
ウエスト部分がキュッと締まるので、お腹周りが細めの赤ちゃんや、サイズアップしたけどまだちょっと大きいかも…?という時にもおすすめです。
おしりに触れない・寝かせない
ゆるゆるうんちは、おむつにゆとりがなく、圧迫された状態が一番危険です。うんちが上へと押し上げられてしまい、その結果背中漏れへと繋がります。
そのため、抱っこしている時などに催し始めたら、お尻を足と足の間にずらして空間を作るなどしてあげましょう。さらに、流れ出るのを防ぐために上体を起こしてあげるようにします。
ねんねしている時も同様に、催しているのに気付いたら赤ちゃんの上体を起こしてあげてください。できるだけパパやママがさっと動いて対処することで背中漏れを阻止できますよ。
とはいえママは育児の他にも家事などがあって忙しいと思うので、「毎回そうしなきゃ!」と気張ることはありません。“気づいた時に”阻止するだけで、ぐっと背中漏れの被害が減ります。
赤ちゃんは、うんちを催すときに何かしらのサインがあることが多いと思うの。そのサインを見逃さないようにするのも大事だよね。
例えばうちの子だったら、時間は食後、顔が急に真顔になって鼻の穴が大きくなったら…とかね(笑)普段からよく赤ちゃんを観察していれば、どんなサインかすぐに分かるかもしれないよ。
おむつ替え前に防波堤を追加!
おむつ替えをするときは、赤ちゃんを寝かせてから取り替えますよね。でも、寝かせることでうんちが流れ出てしまい、そこで背中漏れが発生してしまうことが多いんです。
そのため、おむつ替えをする時はすぐに寝かせず、まずは立たせた状態で背中の漏れを確認するところから始めます。そこでセーフだったらラッキー!ティッシュをさらに詰め込んで、完全にうんちをブロックします。
この時に詰め込むティッシュは、わざわざ折り畳まなくてもOK。そうすると、詰め込んだティッシュでおむつがボコッとなってしまうと思いますが、私は気にしませんでした。そのあと寝かせた時に、娘自身は違和感ありまくりだったと思いますが…(笑)
「少しの間だけごめんね」と思いつつ、「背中漏れしなかった!よかったー!」という気持ちの方が大きかったのは言うまでもありません(笑)
おむつ替えシートは必需品!
ティッシュを入れ込んだのにも関わらず、それでも漏れ出てしまうことがあるんです。本当に、恐るべしゆるゆるうんち…。
そんな時、そのまま寝かせてしまうと布団やマットまでもが犠牲になってしまいます。大きい洗濯物が増えてしまった時のがっかり感はとんでもなく大きいですよね。
それを防ぐために、おむつ替え時には必ずおむつ替えシートを敷いてから寝かせるようにしましょう。
気分を上げるために、パパやママが好きな絵柄のシートを使用するのもおすすめ。これまで憂鬱だったおむつ替えの時間が、少しでも楽しい時間へと変わっていくかもしれませんね。
また、折り畳めるタイプならお出かけ時にも便利です。赤ちゃん連れのお出かけは荷物が多くなりがちですが、コンパクトにまとめられればかさばらなくて済みます。
ただ、おむつ替えシートでさえできれば汚したくないのが本音ですよね。そんな時は、新聞紙やチラシなどが大活躍。特に、最初から漏れてしまっていることが分かっている時などにおすすめで、汚れてもそのまま捨てられるので楽チンです。
他にも、0歳児育児に便利なグッズをこちらでご紹介しています。どれも実際に使ってみてよかったものを、自信を持っておすすめしています。特におむつがにおわない袋は、一度使ったら手放せません。
まとめ
- おむつは、メーカーによって特徴や使用感に差がある。メリーズはさらさら重視、ムーニーは付けやすさ抜群だけど股上は浅め、パンパースはぴったりフィット。
- どのメーカーでもジャストサイズのものがなければ、思い切ってテープ→パンツに切り替えてみるのもアリ。
- 背中漏れには原因があり、それを解決しなければ防ぐことはできない。
- 原因を追究したにも関わらず漏れる時は、ティッシュを詰めたりテープの止め方を工夫するなどして対策する。
背中漏れは、発生してしまうのには必ず原因があり、それを解決したり対策を行うことで阻止することができます。
ただでさえ忙しい0歳児の育児。余計な仕事はできるだけ増やさず、ストレスフリーで赤ちゃんと楽しく過ごしたいですね。