離乳食が進み、赤ちゃんがいろいろなものを口にできるようになると、次に気になり出すのがおやつではないでしょうか。
0歳児でも食べられる市販のおやつもたくさんあるけれど、あれっていつからあげたらいいの?そもそも赤ちゃんにおやつって必要?
いつから、何を、どのくらい等々、赤ちゃんのおやつデビューにまつわる疑問にお答えします!
赤ちゃんにもおやつは必要なの?
大人も子供も大好きな『おやつ』。ボーロやお煎餅、クッキーなど、0歳児でも食べられる赤ちゃん用のおやつはたくさん出回っているので、目にすることも多いですよね。
とはいえ、赤ちゃんにあげるとなると、
おやつばかり欲しがって、ご飯を食べなくなっちゃうと困るわ。
そうそう。虫歯も心配だし、できればおやつデビューは遅らせたいなぁ。
などなど、心配の種も多いもの。そもそも、こんなに小さな赤ちゃんにまだおやつは必要ないのでは?なんて思ったりもしますが・・・
実は、赤ちゃんにこそ『おやつ』は必要なんです!
赤ちゃんは消化機能が未熟であるため、3食の食事だけでは、体に必要な栄養を充分に摂取することができません。その不足分の栄養を補う役割を担っているのが『おやつ』なのです。
おやつは赤ちゃんにとって「第4の食事」とも言われている貴重な栄養源
なんだよ。
いわゆる「お楽しみ」的なイメージの強いおやつですが、赤ちゃんにとっておやつは成長のために必要不可欠なもの。3食の食事とあわせて、しっかり用意してあげましょう。
赤ちゃんにおやつはいつからあげる?
おやつは、離乳食を食べ始めるようになったら用意すればいいの?それとも3回食になってからでいいのかしら?
「栄養補給に必要不可欠」とはいえ、離乳食の開始時期や進み具合は赤ちゃんによってまちまち。おやつをあげ始める時期もわかりにくいですよね。
赤ちゃんのおやつは、いつからあげたらいいのでしょうか。
おやつの定着化は離乳後から
赤ちゃんにおやつが必要になるのは、離乳後からです。
離乳食を食べる量が増えていても、母乳やミルクなどを併用していれば、そちらから必要な栄養は摂取できているので、おやつはなくても大丈夫。
ですが、離乳後は食事では足りない栄養を補えるよう、捕食としてのおやつタイムを定着化させて下さいね。
また、食事と同様におやつもきちんと時間を決めて食べることが大事。1日1回のおやつタイムなら15時、2回に分けるなら10時と15時など、食事に影響が出ないようおやつタイムは食間が基本です。
おやつタイムを決めずに、ダラダラ食べていると虫歯のリスクも高くなるから注意してね!
ただ、赤ちゃんがいろいろなものを食べるようになってくると、やはり心配なのは虫歯のリスクですよね。赤ちゃんの歯磨きのやり方や効果的な虫歯予防法、歯磨きイヤイヤ対策法などは、こちらを参考にしてみて下さい。
離乳前におやつをあげるのはNG?
離乳前の赤ちゃんには、特におやつが必要なわけではありません。しかし、あげてはダメ!ということではないので、もちろんおやつを食べてもOK。
お兄ちゃんやお姉ちゃん、あるいはママ達がおやつタイムを楽しんでいれば、自分も食べたい!とおやつを欲しがる赤ちゃんも多いはず。
食事とは違った味や触感、手触りなどを体感できるのも、おやつのいいところ。おやつがきっかけで食への興味が増すこともあるので、食事量に影響が出ない範囲でおやつを楽しんでもらいましょう。
赤ちゃんのおやつは何をあげたらいい?
おやつといえば、つい「甘~いスイーツ」を思い浮かべがちですが、もちろん赤ちゃんにスイーツはまだ早過ぎます。
赤ちゃんにとっておやつは、成長にとって重要な「第4の食事」。できるだけ体によいもの、効率的に栄養を摂れるものを用意したいところですが・・・一体どんなものをあげたらいいのでしょうか。
赤ちゃん用お菓子で手軽に栄養補給!
お煎餅にクッキー、スナック菓子まで、赤ちゃん用のお菓子は様々な種類が売られています。
市販の赤ちゃん用お菓子は何と言っても手軽な上、カルシウム入りや鉄分入り、野菜入りなど、日常の食事で不足しがちなもの取り入れられるような商品が多く、実に頼りがいのある捕食です。
また、小さな赤ちゃんの手指でもつかみやすく、サクッとした触感を楽しめるにもかかわらず口の中に入れればホロリと崩れ飲み込みやすいなど、食べやすさも◎。やはり「赤ちゃん用」の商品は優れものと言えるでしょう。
個包装のものも多いから、食べ過ぎも防げるし、外出時のおやつとしても重宝だよ。
最近は、アレルギーのある赤ちゃんでも食べられるお菓子もたくさん出ているから、安心して選べるよね。
赤ちゃん用のお菓子は、それぞれパッケージに「生後〇ヶ月~」といった記載がありますので、離乳の有無に関わらず、対象月齢を目安にあげてOK。
ただし、あげていいのはあくまでも「赤ちゃん用」のもの。幼児や大人が食べているような普通の市販お菓子は、塩分も糖分も油分も赤ちゃんには多すぎるのでNGです。
ママのリラックスタイムに欠かせない(?)チョコレートも、あまり小さいうちから食べてしまうと様々なデメリットが生じてしまうので要注意ですよ。
赤ちゃんのおやつは「お菓子」じゃなくてもOK
市販のお菓子は確かに優れものですが、毎日のこととなると、さすがにバリエーションも尽きますし、お金もかかってしまいますよね。
そこで「お菓子」以外にも、簡単に用意できる赤ちゃんおやつをご紹介しておきましょう!
- おにぎりや蒸しパン、パンケーキなどの軽食
- 果物
- 牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品
このあたりが、赤ちゃんおやつの代表選手。ビタミンにカルシウム、タンパク質・・・あえて特別なものを用意しなくても、食事に不足しがちな栄養素は案外簡単に摂ることができるんですよ。
本当。意外と手をかけずに用意できるものが多いのね!
軽量不要、お水を混ぜて焼くだけでパンケーキが作れたり、レンチンだけで蒸しパンができちゃう商品もあるから、手作りおやつもそんなにハードルは高くないよ。
パンケーキは野菜や果物などを混ぜて焼くことができます。そのため、いろいろな食材を食べてもらえる上に、簡単に味変できる!と赤ちゃんおやつの強い味方。是非、おやつのレパートリーに加えてみて下さい。
赤ちゃんおやつの適量は?
栄養補給に不可欠のおやつではありますが、もちろん食べ過ぎは体によくありません。例え「赤ちゃん用」の食品であっても、たくさんの量を食べれば、カロリーも塩分も糖分も当然摂り過ぎになってしまいますよね。
お気に入りのおやつであれば、いくらでも食べちゃう!なんて赤ちゃんの話もよく聞きますが、おやつには適量があるのです。
おやつで補う必要があるのは、1日に必要とされるエネルギー量の10~15%ほど。1~2歳前後では大体100kcalくらいと心得ておきましょう。
1袋10g入りのボーロだと大体37~38kcalくらい。市販のお菓子はカロリー表示があるから適量もわかりやすいよ。
ちなみにお菓子以外だと、バナナ1本だと86kcal、牛乳100ccで67kcal・・・
などなど、食品それぞれのカロリーを調べることもできますが、ご参考までにザックリとした100kcalおやつメニューをご紹介するとこんな感じです。
あまり神経質にならなくても大丈夫!でも、肥満や栄養の偏りを防ぐために、適量の目安を意識しておくといいね。
まとめ
- 赤ちゃんにこそ、おやつは必要!赤ちゃんは食事で摂りきれない栄養をおやつで補う!
- 赤ちゃんに捕食としてのおやつが必要になるのは離乳後からだが、離乳前にあげてもOK。
- 赤ちゃんにあげる「お菓子」は、赤ちゃん用のものを。
- 1~2歳児のおやつ量の目安は100kcal。
赤ちゃんの口に入るもの・・・となれば、我が子の健康を思い、いろいろと心配の種も尽きません。
でも、おやつを食べている時って、とっても幸せな気持ちになれる貴重な時間ですよね。ほっこりおやつタイム、肩に力を入れ過ぎずに、ぜひ親子で楽しんで下さい。