寒い冬が終わり、ようやく暖かくなったな〜…と思いきや、すぐにやってくる暑い暑い夏!『夏といえば海』というイメージがあるかもしれませんが、赤ちゃん連れで海に行っても問題ないのでしょうか?
そこで今回は、0歳児と一緒に海水浴に行く際の注意点や、おすすめグッズなどをご紹介していきます。
赤ちゃんの海水浴はいつから?0歳児でもOK?
夏の太陽を見ると、どこかに出かけたくなる!というのは、きっと私だけではないはず。でも、夏の時期は本当に一瞬で、ついこの間ようやく夏が来たかと思いきや、気付けばもう葉が落ち始めている…なんていうのが毎年のルーティンです。
でもだからこそ、夏にしかできない遊びをしたいし、子供にも体験させてあげたいですよね。と言っても、まだまだ体が発達しきっていない0歳児の赤ちゃんを、炎天下の下に連れ出してもいいものなのでしょうか?
結論から言うと、0歳児でも海水浴はできますよ。ひとりすわりが上手にできるようになる、生後8・9ヶ月頃がひとつの目安です。
「海水浴デビューはいつからにしましょう」なんていうものは明確には決まっていません。そのため、赤ちゃんの海デビューは主に保護者の自己判断、となります。
しかし、まだ体が安定しきっておらず、寝ていることしかできない赤ちゃんを海に連れて行くのはやはり避けた方がいいでしょう。海辺で寝かせると言ってもどこで?パパやママがずっと抱っこしているの?なんていう状況になってしまいますからね。
ですが、ひとりすわりが上手にできれば、遊びの幅も広がります。そうすると、パパやママと一緒に楽しむことができますよね。それに、8・9ヶ月頃になれば体力もある程度付いてくるでしょう。
そのため、海水浴デビューをさせるなら、『早くてもひとりすわりが完了してから』ということになります。楽しい思い出にするためにも、しっかり時期を見定めてあげることが重要です。
ただし、おすわりできるようになる月齢はその子によってバラバラです。そのため、この頃になってもおすわりが完了していない、という方もいらっしゃるかと思います。ですが、8・9ヵ月頃というのはあくまで目安なので、「できていない」と悩まなくても大丈夫。
それでもまわりと比べて気分が落ち込んでしまうこともあるかと思います。そんな時は、目安をガン無視して成長していった我が子の体験談をご覧ください。『いつかはできるようになる』という言葉は本当でした(笑)
と言っても、海で遊ぶのって大人でもかなりの疲労感だよね。それが体があんなに小さい赤ちゃんだったら、きっと大人の何十倍も疲れてしまうんじゃ…?
確かに、1日海で遊んだあとは家に帰るのもだるいんだよね…。体は日焼けでピリピリ痛いし、あんな思いを赤ちゃんにさせるのはかわいそうかも…。
当然、海で遊ぶとなるとこのような問題が出てきます。こんなに体に負担をかけてしまえば、その後具合が悪くなってしまう可能性も。
では、赤ちゃんにかかる負担を最小限にし、楽しく海水浴を行うポイントをお伝えします。素敵な海デビューの思い出となるよう、事前にしっかり注意点を確認しておきましょう。
赤ちゃんの海水浴は危険がいっぱい!注意点はどこ?
夏の屋外といえば、気温は年々高くなるし紫外線もかなり強いです。もし赤ちゃんを海で遊ばせる場合、そういった問題点を対処していかなければなりません。
では、具体的にどのような問題があり、どのように対処すればいいのでしょうか。
体調はばっちり整えておく
かなりの疲れが予想される海水浴。ただでさえ体力はないし、免疫力も弱い赤ちゃんを体調不良の状態で連れて行ったら…間違いなく具合が悪くなってしまうことは、簡単に想像がつきますよね。
「体調が悪い」というと風邪などを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、赤ちゃんの場合はそれだけではなく、睡眠不足にも十分気をつけなければなりません。
赤ちゃんにとって、睡眠時間の確保はかなり大切なこと。前日の夜はしっかりと眠らせ、できれば当日も海に着くまでの時間に寝ていてくれると安心ですね。
もし車で行く場合は、音楽の音量を下げてあげたり、会話の声のボリュームも抑えるなどの配慮をしてあげてください。
紫外線対策は抜かりなく!
過度に浴びすぎると、皮膚ガンなどの原因となってしまう紫外線。常日頃から気をつけたいものではありますが、実は海での紫外線ってめちゃくちゃ高いというのはご存知でしたか?
しかも赤ちゃんの肌は大人の3分の1ほどの薄さしかなく、紫外線からバリアする機能も未熟…。そのため紫外線の影響をもろに受けてしまいやすいので、なんとしてでも赤ちゃんの肌を守る対策をとらなければいけません。
具体的な方法としては、まずは日焼け止めクリームを塗ること。赤ちゃんにも塗れる低刺激のものも売られているので要チェックです!さらに、長袖を着せたり帽子も必ず被せることも忘れないよう気をつけましょう。
10時〜15時は避難の時間!
いくらひとりすわりができていても、大人と同じように海で過ごす…ということはできません。やはり気温も紫外線も高いところで過ごさせるのはとっても危険です!
絶対に守りたいルールとしては、『気温の高い時間は外に出さない』ということ。
海に行くのに外に出さない、って不思議ですよね。じゃあどう過ごすのがいいかというと、気温も紫外線も高い10〜15時の間は海の家を主な活動拠点とします。赤ちゃんが海で遊べるのは、その時間帯を避けた朝か夕方のみ。
これだと、パパやママはあまり海に来た実感が得られないかもしれません。でも、赤ちゃんの体調などを考えれば、これはマストです。
自分よりも赤ちゃん優先。パパやママにとっては逆に疲れてしまうかもしれませんが、我が子を守るためには鉄則です。
海での様々な危険を予測しておく
海での危険は、高い気温や紫外線だけではありません。
最近は常識のない海水浴客が増えており、砂浜にはタバコやゴミなどが落ちていることもしばしば。0歳児の赤ちゃんは、何でも拾って何でも口に入れようとします。ちょっと目を離した隙に、あわや大惨事…なんていうことも起こり得るんです。
落ちているものだけではなく、砂も口に入れないよう気をつける必要があります。その砂浜も、うっかり熱くなっているところに座らせてしまうと火傷の恐れがありますし、またクラゲなどの生き物にも注意しなければいけません。
そう、これまでお伝えしてきた通り、赤ちゃんを海に連れて行くというのは本当に大変なことなんです。海遊びの危険性を軽視して、安易に出かけることは絶対にしてはいけません。
でも、このような注意点を守り、赤ちゃんの体に配慮したスケジュールができればOK。なるべく早く帰宅し、海水浴での疲れを解消させてあげることも重要ですよ。
赤ちゃんとの海水浴!必要な持ち物は?
赤ちゃんの体調もばっちりだし、いざ海へ!と意気揚々と向かったはいいものの、目的地で忘れ物に気づいてしまうこともありますよね。あの時の焦る気持ちや、急遽買い出しに行く面倒さなどは極力味わいたくないもの…。
そうならないように、赤ちゃんとの海水浴で役に立つグッズをチェックリスト方式で書きだしてみました。出発前の忘れ物チェックにお役立てください。
必ず必要!お世話グッズ
- ミルク(粉ミルク、お湯、哺乳瓶)
- 授乳ケープ
- 離乳食・スプーン
- 乳児用飲料・マグやコップなど
- ウェットティッシュ
まず赤ちゃんのお世話に必要なものは必ず忘れないように気を付けましょう。ミルク育児の方は調乳に必要なもの一式を。母乳育児の方は授乳ケープがあると大変重宝するかと思います。
海の家で授乳するとしても、基本的に海の家は赤ちゃん用に作られていません。授乳スペースが設けられていないことも十分に考えられるので、自分でそのスペースを作る=授乳ケープがあれば安心!となります。
また、離乳食が始まっている方はその用意も忘れずに。さらに、熱中症や脱水症対策にこまめに水分を摂らせることも必要なので、赤ちゃん用の飲み物があるといいですね。
ないとかなり大変!お着替えやおむつ
- タオル
- 着替え
- おむつ(普段のものと、水遊び用)
- おしりふき
- ビニール袋
海で遊ぶと、持ち物が砂で汚れてしまった、なんていうのはあるあるですよね。それが無邪気に遊ぶ赤ちゃんなら尚のことだと思います。
着ていた服が汚れてしまうことは必ずあると思うので、着替えは多めに持っていくのがよさそうですね。また、持ち帰る時に困らないよう、ビニール袋の用意も忘れずに。
水遊び後の体を拭くためのタオルも必須です。帰りにシャワーを浴びて帰る時に、タオルがないと大惨事になりますからね…。大き目のタオルなら日よけとしても使えますよ。
健康管理グッズがあれば安心
- 日焼け止め
- 保湿剤
- 帽子、長袖
- レジャーシート
- 保険証・母子手帳
- 救急グッズ
- 簡易テント
先ほども述べた通り、日焼け止めと帽子、長袖は必ず必要です!
日焼け止めはこまめに塗り直してあげたり、帽子は首筋まで日差しからカバーしてくれるものがおすすめです。折り畳み式の簡易テントなど、日差しをブロックしてくれるものがあれば砂浜でも安心して休憩できますね。
また、海水浴後の肌は、紫外線や海水の影響で急激に水分が失われていきます。それを防ぐために、海水浴後に塗る保湿剤も忘れずに持っていきましょう。
レジャーシートは、休憩時やお砂遊びなど、砂浜に座らせるときに使います。砂の中にはガラス片などが入っている可能性もありますし、日差しでかなり砂が熱くなっていることも考えられます。砂には直接座らせず、レジャーシートを引いて赤ちゃんの居場所を作ってあげましょう。
しかし、かなり注意しながら遊ばせていても、ケガなど思わぬトラブルが起こることもあります。そんな時にすぐに病院にも行けるよう、保険証や母子手帳などの用意も忘れずに。
もしも落ちているゴミなどで切り傷ができてしまった場合には。「これくらいなら大丈夫」なんて考えて放置してはいけません。
すぐに水道の流水で傷口をきれいに洗い流し、しっかり止血。そしてばんそうこうなどをで貼って傷口をガードしてあげてくださいね。海にはバイ菌がたくさんいます。油断は禁物ですよ。
あると便利!おすすめグッズ
- 砂遊び用おもちゃ
- ミニプール
- スマホ防水ケース
- クーラーバッグ
海水浴と言っても、赤ちゃんは大人のように自由に泳いで楽しむ、というような遊び方はしません。ましてやおすわりができるくらいの子でまだ歩くこともできなければ、どう遊ばせてあげればいいのかも分かりませんね。
そこで赤ちゃんにおすすめの海での遊び方ですが、ひとつはお砂場用のスコップなどで砂遊びをすること。お山を作ってあげたり、自分で砂を掘らせてみたり。きっと楽しそうに遊んでくれるのではないでしょうか。
でも、せっかく海に来たんだから海水に触れさせてみたい気持ちもありますよね。でも、直接海に入るのはちょっと怖いし、クラゲの心配もある…。
そんな時は、ミニプールに海水を入れて遊ばせてみるといいですね。膨らませるタイプのプールでも、電動ポンプを使えば簡単に膨らませられます。製品によっては屋根付きのものもあるので、日差しの問題も解決ですね。
また、スマホを水から守りながら持ち運びも楽にできる防水ケースや、食材を入れておくクーラーバッグもあるとかなり便利だと思います。
赤ちゃんの海水浴!服装はおむつ+水着がおすすめ!
赤ちゃんを海で遊ばせるときは、服装はどうしたらいいのかな?
やっぱり海だし水着でしょ!小さい子でもかわいい水着が売ってるよね。
そうなんです!今は赤ちゃん用でも、とってもかわいいデザインの水着が多いんです。
例えば、赤ちゃんにしか似合わないキャラクターなどのデザイン。
こんなにかわいいハチさんが海にいたら、周りの視線を独り占めしちゃいそう。パパとママの写真を撮る手も止まらないですね!
また、女の子ならビキニもおすすめです。ムチムチの体に大人のようなビキニ、というギャップがたまりません。
ですが、肌の露出が多いと日焼けが心配ですよね。海風で体が冷えてしまい、風邪を引いてしまうのも困ります。
そんな時は、見た目は普通の服のようなラッシュガードがおすすめです。
ラッシュガードには半袖と長袖がありますが、私は上半身すべてを覆ってくれる長袖をおすすめします。長袖なら、上に上着を羽織らせなくても紫外線対策ができるので、着脱させる手間もありません。
赤ちゃんの服って本当にかわいいなぁ!よし、かわいい水着を着せて海で思いっきり遊ばせよう!
ちょっと待って。でも、赤ちゃんはいつでもどこでもおしっこやうんちをする可能性があるわ…。その対策はどうするの?
海は公共の場です。そんなところで排泄物を垂れ流し状態にさせてしまうのは、かなりの大迷惑となってしまいますね。
でも、普通のおむつをつけたまま水に入れば、おむつが水を吸ってとんでもなく重くなり、結局ずれて漏れてしまうことも考えられます。では、いったいどうしたらいいのでしょう…。
そんな時は、水遊び用のおむつを着用すれば解決よ!
水遊び用のおむつなら、水に浸かっても膨らみませんし、排泄物もしっかりキャッチしてくれます。膨らまないので水着の下に着させても違和感なく過ごせるので、かわいい水着と一緒に併用することもできるんです。
もしおむつと水着の2枚を重ねて履かせることが億劫ならば、一枚で二役こなしてくれるおむつ機能付きの水着パンツというのもあります。
こちらは、汚れても洗って繰り返し使えます。海だけでなく、自宅でもミニプールで遊ばせるなど、何度も水遊びをする予定があるならこちらの方が経済的でおすすめです。
柄もとてもかわいいから、ラッシュガードに合わせておしゃれにかわいくすることもできるね!
もし暑くて家から出たくない…というときは、室内でもできる遊びを取り入れてあげましょう。0歳児でも喜んでくれる遊び方もたくさんありますし、絵本を読んであげるのもおすすめですよ。
まとめ
- 海デビューはひとりすわりができるようになってからが安心。
- 海で遊ばせるときは、赤ちゃんの体を第一に考える。体調はばっちりか?紫外線対策は行っているか?など。
- 赤ちゃんの海遊びは、朝か夕方がおすすめ。10時~15時は最も気温や紫外線が高くなるので極力避ける。
- 赤ちゃんがゴミや砂を口に入れたり、クラゲなどに刺されたりしないよう気を付ける。
- 現地で忘れ物に気付いて困ることのないよう、事前にしっかり準備物について確認しておく。
- 周りの方の迷惑とならないよう、水遊び用のおむつ、もしくはおむつ機能付きの水着パンツを着用させる。
赤ちゃんの海遊びは、事前に準備しておくことや当日も配慮してあげなければいけないことがたくさんあります。
ですが、様々な問題に対処できる準備ができていれば、最高の海デビューとなるはずです。赤ちゃん優先!赤ちゃん第一!を念頭に、今年の夏はぜひご家族で素敵な思い出を作ってくださいね。