一度出ると全身に広がり、強い痒みを伴うじんましん。これが1歳8ヶ月の娘に出てしまい、痒がる本人はもちろん、それを見ている私も辛かった…。
今回は、そんな娘と私の経験談をもとに、子供にじんましんが出た時の注意点などをご紹介します。実際に看護師さんに聞いた正しい対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【体験談】じんましんが子供に発症!症状は?
じんましんが発症した日、娘は38.5℃ほどの熱がありました。実はその2日前から発熱しており、鼻水や咳などは内服薬ですぐに治ったのに、熱だけ下がらず…という状況だったのです。
でも、元気はあったので特に心配はしていなかったのですが、午前中にお腹を痒がる様子が見られました。お腹を確認してみると、おへその上に少し膨れ上がったデキモノをひとつだけ発見。
「何か虫に刺されたのかな〜」と、その時は特に気にしませんでした。娘は体が温まると痒くなってしまう体質で、「痒がったら塗ってあげてね」と以前かかりつけ医から処方していただいた軟膏をとりあえず塗ってみることに。
すると痒みも治った様子で、デキモノも消えていたのでとりあえず安心。しかし、昼前に今度は右足首にできているのを確認しました。
やはり痒がっていたし、その時はさすがに「あれ?」と思ったものの、そのままお昼寝に突入してしまい…。仕方なく、とりあえずそのまま寝かせておきましたが、お昼寝から覚めた娘の顔を見てびっくり!
目の上に同じデキモノができていて、まるでボクサーが殴られたような顔に(笑)よくよく見ると、足先や手の甲、お腹全体などにも広がっていて、これはやはりおかしいということで急遽病院を受診しました。
病院に着く頃には全身に広がっていて、本人もかなり痒そう…。膨れているってことは水ぼうそうとか?でも、水ぼうそうって水泡になるんだよね?などと色々心配したんですが、症状を見た先生からすぐに「これはじんましんですね」と診断されました。
じんましんは、大抵数十分〜数時間程度で消えていきます。ですが、中には1日くらい続く場合もあるそう。
娘は、最初にじんましんを発見したのが午前中でしたが、その日は夜寝付く時もまだ消えていませんでした。翌朝確認したらもうひとつも残ってはいませんでしたが、結局1日中痒がっていてかわいそうで、見てるこっちも辛かったです。
最近、毎週のように体調を崩している娘ですが、これはきっと保育園に通うようになったから…。でも、保育園に通うようになってからできることも増え、やはり保育園に通うメリットは大きいんだなぁと実感しています。
じんましんの原因は?何科に行けばいい?
娘は発症時かなり痒がっていましたし、そのデキモノが最初何なのか分からなかったので、すぐに小児科を受診しました。
ですが、それがじんましんだというのが明確で、緊急性がない場合は少し様子を見ていても大丈夫です。その“緊急性がある症状”というのは、例えばこのような状態です。
- 呼吸が苦しそう
- 腹痛や吐き気がある
- 元気がなかったり、意識がおかしいと感じる
じんましんは、多くの場合は原因が特定できないことが多いです。実際に娘も、「体調不良が引き金となったのでしょう」としか言われませんでした。
しかし、食べた物や飲んだ薬によるアレルギー反応でじんましんが出ることもあり、その場合に気を付けたいのが『アナフィラキシー』です。
アナフィラキシーとは、最も重症なアレルギー反応のことです。食事や薬を飲んだあと、数分~数時間の間に発症し、場合によっては死に至ります。じんましん以外に上記の緊急性が高い症状が現れたら、すぐに病院を受診しましょう。
何も変なものは食べてないし…という場合でも、呼吸が苦しそう・どんどん症状が悪化している、などという場合にも早めの受診を心がけてください。
その時に受診する科目ですが、じんましんだと基本的には皮膚科になります。ですが、娘のように元から発熱があったり、ない場合でも他の内科系の病気を併発している可能性もあるので、子どもの場合には小児科を受診するのが望ましいでしょう。
娘の場合は高熱も続いていたので、川崎病を疑われたり、インフルエンザやヒトメタニューモウイルスなどの検査もしてもらいました。かかりつけ医に診てもらえば、これまでのお子さんの診療録もありますし何かと安心できるかと思います。
ちなみに…最近は冬だけでなく、暖かい季節に移ってからもインフルエンザが流行することがありますよね。予防接種のシーズンは終わってしまった後は、感染を予防するにはホームケアが必須です。こちらにその方法をご紹介しているので、ぜひ参考にどうぞ。
じんましんは塗り薬で対処可能?市販薬は?
じんましんは皮膚の疾患なので、皮膚=塗り薬で治る、というイメージがありますよね。ですが、その時看護師さんから、
じんましんは中から出てくるものだから、体の外から塗る軟膏では根本的な治療はできないの。
という説明がありました。じんましんの治療には飲み薬が有効的、ということですね。
娘の場合は、前日に風邪に対する内服薬が処方されていて、その中にじんましんなどのアレルギー反応にも効くお薬がありました。なので、内服薬を新たに追加処方されるということはなく、「家に帰ったらすぐに昨日出したお薬飲んでね〜」と言われて終了。
ただ、その時がじんましんのピークで全身赤く膨れ上がっていたので、痒みを抑える軟膏のみ処方してもらいました。
そのお薬がすごく効いたようで、塗ってあげたところはもう痒がることはなく、帰りの車の中では爆睡するほど。熱も続いていたので、少しでも睡眠が取れてこちらも安心しました。
パパやママは何かと忙しく、時には病院に行くのも大変な時があると思います。そんな時、「市販薬で対処できないかな…」なんて考えるかもしれませんが、私はやはり受診するのが一番だと思います。
内服薬が有効とされるなら、幼い子供に自己判断で本当に効くか分からない薬を飲ませるのは怖いです。塗り薬に関しても、ここまで効果抜群のものが市販薬にあるとは思えません。
辛い思いをしている子供に親ができることといえば、早くその不快感から解放してあげること。でも、パパやママがお薬を処方してあげることはできないので、 やはりそれには病院を受診することが最短の方法なのではないでしょうか。
ただ、看病している側にも疲れは溜まってきてしまいますよね。そんな時、私はSNSで育児漫画を読んで爆笑することにしています(笑)他にも頑張っているパパ・ママがいるんだと心強くなれるのでおすすめですよ。
じんましんは冷やすと◎!お風呂はどうする?
じんましんが発症したら、その日のお風呂は控えるか、ぬるめのお湯で短時間で済ませるようにしましょう。
じんましんは、体が暖まると悪化します。そのため、お風呂で体を暖めることだけではなく、服装も薄めにしてあげるといい、とこれも看護師さんから教わりました。
このお風呂に入ると悪化してしまう過程…実は私自身が体験済みです(笑)
その日はどうしてもお風呂に入りたかったのですが、なんだか両太ももがめちゃくちゃ痒い…。見てみると、内もも一面に赤い膨れ上がりが!それが何なのか分からなかった私、「気持ち悪っ!」と思いつつ、肌を清潔にしたら治るかも〜と思ってお風呂に直行しました。
すると、そのうちとんでもなく痒くなり、内ももの膨れ上がりもどんどん広がっている様子…。どうしようもなくなったので病院を受診したところ、「じんましんですね」と診断されました。
相当ひどくなっていたのでしょう、その日はまさかの即入院で、じんましんを抑える内服薬+夜通し点滴を行い、翌朝退院したという経験があります…。
そのため、私は「お風呂は控える」どころか「じんましん時のお風呂は禁忌!」と解釈しています(笑)本当にひどくなるので、絶対に体は暖めないでくださいね。
また、他にも看護師さんから「痒みを抑えるには、冷やすのが効果的」とのアドバイスも受けました。
保冷剤や氷をハンカチなどで包んだものを患部に当ててあげるのがいいよ。他には、冷えピタを貼ってもOK!
確かに冷えピタは冷却効果がありますし、貼るだけでずっと持っている必要もないので楽ですよね。
ただ、同じように冷たくて貼れるものということで湿布薬なども思いつきますが、それを子供に用いるのはやめましょう。湿布薬は痛みや腫れを抑える効果がある“お薬”ですので、子供には使用できないものが多いです。
看護師さんが冷えピタをおすすめしてくださったのは、冷えピタには冷却効果しかないからです。熱が高い時などにおでこに貼ることが多いですが、あれ自体に解熱効果はないんですよ。これについては次回解説しますね。
ということで、じんましんが出た時は体を温めない!痒がる時は患部を冷やす!というのを覚えておきましょう。
まとめ
- じんましんとは、虫刺されによく似た赤い膨れ上がりで、強い痒みを伴う。全身に現れるが、多くの場合は数十分〜数時間程度で綺麗に消えるのが特徴。
- 一番効果的な対処療法は、内服薬。塗り薬は痒みを抑える効果しかなく、中から出てきているじんましんには根本的な治療とはならない。
- 市販薬を使おうと考えるよりも、受診するのが一番効率的。市販薬は、自己判断では本当に効くのか分からないし、塗り薬も病院で処方されるお薬ほどの効果はないと考えられる。
- じんましんは、体が暖まるとひどく悪化してしまうので注意。患部は、保冷剤や冷えピタなどで冷やすと痒みが抑えられる。
何度も言いますが、じんましんが出たらお風呂は絶対に入ってはいけません。私のように、「清潔にしたら治るかも〜」なんて馬鹿なことは考えないように(笑)
痒がって辛そうなら、早急に病院を受診するようにしましょう。症状を早く緩和させるには、やはりお医者さんの力が必要です。餅は餅屋。ママひとりで抱え込まず、専門家の力はどんどんお借りしていきましょう。