哺乳瓶の消毒っていつまでしなきゃいけないの?旅行中はどうする?

ミルク育児

ミルク育児をしているママにとって、哺乳瓶の消毒って地味に面倒な作業ですよね。

特に赤ちゃんの月齢が進んでいろんなものを口に入れ始めるようになると「あれ?この消毒ってホントに意味あるの?」と疑問を覚えつつ、何となくやめられない。そんなママも多いのでは?

今回は哺乳瓶消毒は実際のところいつまで必要なのか、旅行中の消毒対応はどうすればいいのか、気になる哺乳瓶事情を調査してみました。

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哺乳瓶の消毒はいつまで必要?

ミルク育児は、ママでなくても授乳対応ができるという大きなメリットもありますが、調乳に哺乳瓶の洗浄・消毒と手間がかかるのもまた事実。

ただでさえ生活リズムの落ち着かない赤ちゃんのお世話に追われているわけですから、ぶっちゃけ「消毒、面倒くさいなぁ」と感じているママも多いはず。私は感じてました(笑)

正直なところ、やらなくていいのなら止めてしまいたい哺乳瓶の消毒。では一体いつまで消毒しなければならないのか、調べてみたことはあるでしょうか。

例えば小児科の先生や保健師さんに聞いてみたり、ネットや育児書で調べてみたり。するとまあ、実に様々な意見が出てくるじゃありませんか。

哺乳瓶の消毒期間についての見解

  • 5~6ヶ月ころまではやった方がいい
  • 4ヶ月くらいまでで大丈夫
  • 新生児のうちだけでOK

こんな感じ。どうしてこんなにもバラつきがあるのか?それは、哺乳瓶の消毒については「いつまでやらなければならない」という明確な決まりがないんです。

とはいえバラつきがあったとしても、「○ヶ月まで」という具体的な数字が示されているわけですから、もちろん根拠がないわけではありません。

哺乳瓶の消毒が必要でなくなる時。それは赤ちゃんの免疫力がついてきた時、なんです。

なぜ哺乳瓶を消毒しなければならないのか?

そもそもなぜ哺乳瓶を消毒しているのかといえば、理由は簡単。赤ちゃんを細菌に感染させないためです。

生まれたての赤ちゃんはとっても無防備。体内に侵入してきた細菌やウイルスと闘う力、つまり免疫力を大人と同じようには持っていません。

ただ、まったく持っていないというわけではなく、お腹の中である程度ママからの免疫を受け継いでから生まれてきます。ですが、それは“決して病気にならない”ということではありません。ママの免疫で防げる敵もいれば、防げない敵もいるのです。

か弱い赤ちゃんが大きい病気に罹ってしまったら大変ですよね。そうならないように、細菌やウイルスといった敵をそもそも「体内に入れない」ということが大事なんです。だから哺乳瓶を消毒する必要があるんですね。

そのママからの免疫がなくなってくるのが生後6ヶ月頃。ですがその頃には、赤ちゃん自身にもある程度免疫力が備わっていて、細菌などへの抵抗力も増しています。

0歳児ママ

なるほど。赤ちゃん自身に抵抗力がついて細菌感染しにくくなるから、6ヶ月頃には消毒を止めてもいい、ってことなのね。

さとみ

そうなのよ。それに5ヶ月くらいからは離乳食も始まるでしょ?そうすると、赤ちゃんの口にいろんなものが入ることになるから、哺乳瓶だけ消毒していても意味がなくなっちゃうのよ。

実際のところ離乳食が始まると、スプーンにお皿、カップ等々、使う食器も格段に増えるわけで、その全てを消毒するとか・・・考えただけでうんざりしますよね。

だいたい赤ちゃん自身が、食事のお皿に手をつっこみ、ぐちゃぐちゃ遊び、テーブルやら椅子やらを触りまくり、あげくその手を自分の口に入れたりするわけです。

なので「哺乳瓶だけ消毒していても意味がないわ」と消毒を止めるママが急増するという構図。

哺乳瓶の消毒期間は4~6ヶ月という説が多いのは、

  • 哺乳瓶だけを消毒していても、赤ちゃんの口に殺菌が入るのを防ぎきれない
  • 赤ちゃん自身の免疫力も高まってきているので、消毒していない食器を使っても、お腹をこわしたりしない

というのが根拠となっているからでしょう。

哺乳瓶の消毒は新生児期だけでいい?

0歳児ママ

じゃあ、新生児のうちだけ消毒すればいい、っていう説はウソなの?

さとみ

ううん、それも根拠は同じ。「赤ちゃんが指しゃぶりをするようになったら、消毒は意味がない」という小児科の先生もいるの。赤ちゃんって、早いと2ヶ月くらいから指しゃぶりを始めるんだよね。

たかひろ(夫)

そっか、あちこち触った手を自分で口に入れちゃうから、結局口の中に雑菌は入っちゃうんだね。おもちゃとか、そこらへんに落ちてるものもめっちゃ舐めるもんなぁ(汗)

さとみ

そういうこと。それでも赤ちゃんはお腹をこわしたりしないでしょ?だからある程度の抵抗力はあるから大丈夫、って考え方だよね。

ちなみに「新生児期の間だけしか消毒はしなかった」という先輩ママの声も実際に結構あるんです。

最初にお伝えしたように、哺乳瓶の消毒期間についての明確な決まりはありません。ですが赤ちゃんの月齢が進み、いろんなものを舐めまくっていても日々元気に過ごしている、という様子が見られるなら、あまり消毒に神経質にならなくても大丈夫、と考えられますね。

さとみ

まあ離乳食が始まるとバタバタして、哺乳瓶の消毒どころじゃなくなっちゃう、っていうのも正直なところかな(笑)

離乳食作りも、神経質になり過ぎると疲れてしまいます。こちらの「頑張らない離乳食」を是非参考にしてみて下さいね。

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哺乳瓶の消毒をやめる時の注意点は?

「うちの子は指しゃぶりも始めてるし、じゃあもう哺乳瓶の消毒しなくていいわね。ラッキー!」と思ったママ。

ちょっと待って下さいね。消毒を止めるにあたっては、それなりの注意点もあるので、しっかりチェックしておきましょう。

雑菌の繁殖しやすい時期は「待った」をかけよう

哺乳瓶に限りません。ジメジメムシムシした梅雨から夏にかけては、雑菌の繁殖しやすい季節。となると、わざわざこの季節にいきなり「哺乳瓶の消毒終了宣言」をしなくてもいいかと思います。

もちろん、赤ちゃんがある程度の月齢になっていれば、哺乳瓶の消毒にそれほど神経質にならなくても大丈夫。ですが、大人でも食中毒対策などに気を使う季節には、当然赤ちゃんにも充分な配慮が必要ですよね。

「そろそろ消毒を止めようかな?」と考え始めた時期が、ジメムシ期に重なったのであれば、様子を見ながら消毒期間を少し延長すると安心ではないでしょうか。

さとみ

季節に関わらず、赤ちゃんの体調の悪い時にも「消毒終了宣言」を延期した方がいいわ。

たかひろ(夫)

体調が悪いってことは、抵抗力が落ちてる時だもんね。そんな時に細菌感染のリスクを増やすことはないよね。

消毒卒業後も哺乳瓶は清潔に!

たとえ消毒殺菌が必要なくても、哺乳瓶を清潔な状態に保つのは大前提です。

月齢に関わらず、消毒を止めた後も哺乳瓶の洗浄はしっかり行いましょう。栄養価の高いミルクって、雑菌の温床になりやすいんです。

しかも哺乳瓶ってちょっと特殊な形をしていますよね。底の部分や乳首は洗いにくく、カスが残ってしまいやすいもの。長い柄のついた専用のスポンジなどで、きちんと洗って下さいね。

たかひろ(夫)

哺乳瓶は使った後に洗わないで放置しておくと、ミルクがこびりついて汚れが落ちにくくなっちゃうから、気をつけてね。

さとみ

すぐに洗えない時には、ぬるま湯に浸けておくとか、それも難しい時には水でさっと濯いでおくといいよ。

心配なら「消毒したっていいじゃない」

哺乳瓶の消毒なんて早く止めたい、と思っているママがいる反面、「うちの子、生後2ヶ月くらいから指しゃぶりしてるんだけど、そんなに早く消毒止めちゃっていいのかしら?」と不安に感じるママもいるのではないでしょうか。

あるいは生後半年を過ぎていても、赤ちゃんの口に入れるものは、できるだけ清潔な状態にしておきたい、消毒しないのは心配、というママもいるかもしれません。

そんな時は、しちゃいましょう。消毒(笑)

哺乳瓶の消毒期間はきっちり決まっているわけではありません。ということは7ヶ月だろうが10ヶ月だろうが「消毒してはダメ」ということはないんです。

0歳児ママ

え、でも効果ないんでしょ?

さとみ

消毒することでママの不安が解消されるなら、それだって大事な効果だよ。

大切なのは赤ちゃんが細菌感染しないこと。この1点です。しつこいようですが、この点が守られるなら消毒期間について神経質になり過ぎる必要はありません

実際「止めるタイミングがわからなかった」と1歳近くまで哺乳瓶を消毒していた、というママもたくさんいますし、長い期間消毒していたからといって、害にはなりませんものね。

○○でなければならない、という育児はママを疲れさせてしまうものです。赤ちゃんの安全や健康を脅かすことでなければ、子育ても少し気楽に、自分にゆとりをもてるペースでできるといいですよね。

とは言っても、実際はどうしても肩に力が入って疲れてしまう、ということが多いもの。はぁーっ、とため息が漏れてしまった時には、まずはママがリフレッシュ。こちらのマンガで爆笑してみてはいかがでしょうか。

思いっきり笑ってみると、驚くほど気分がすっきりするもの。私のおすすめリフレッシュ法です。

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旅行中の哺乳瓶の消毒はどうすればいい?

さて、赤ちゃんにある程度免疫力がついてきたら、哺乳瓶の消毒にそれほど神経質にならなくてよい、ということはわかりました。

が、まだまだ月齢の低い赤ちゃんを連れて、帰省や旅行など宿泊を伴った外出をしなければならないことだってあるかもしれません。そんな時にはどのように哺乳瓶の清潔を保てばいいのでしょうか。

外出先での哺乳瓶の消毒方法に悩んでいるあなたへ、簡単な方法をいくつかご紹介させていただきます。

まず、哺乳瓶を消毒する方法は主にこの3つがあります。

  • 煮沸
  • 薬液
  • 電子レンジ

それぞれメリット・デメリットがあり、みなさんご自分に合った方法で消毒されているかと思いますが、旅先ではどの方法が適しているのでしょうか。

普段と同じ方法で消毒ができるのか、はたまた外出先の環境や期間によっては、いつもとは違う方法をとった方が楽なのか。

ぜひシミュレーションしながら検討してみて下さいね。

実録『電気ケトルで煮沸消毒』

さとみ

うちは母乳とミルクの混合育児だったけど、娘が3ヶ月の時にホテルに宿泊しなきゃいけないことがあったの。だからホテルで哺乳瓶の消毒をやったわよ。

私が実際に行った方法はこちら。

  1. 哺乳瓶用の柄のついたスポンジを持参
  2. コンビニで食器用洗剤を購入
  3. ホテル室内の洗面所で哺乳瓶をシャカシャカ洗う
  4. 備え付けの電気ケトルで煮沸消毒
0歳児ママ

そっか。電気ケトルなら、ホテルの部屋に大抵置いてあるものね。

さとみ

そうなのよ。でもやっぱり事前に宿泊先にちゃんと確認してみてね。

いざホテルに着いてから「うわ!電気ケトルないじゃん!!」なんて慌てたくはないもの。備品の確認は必須です。

最近は哺乳瓶の洗浄・消毒のサービスのある「赤ちゃん歓迎」といったホテルも増えています。ですがそういったところでなくても、調理場の電子レンジで消毒対応してくれるホテルなども結構多いんですよ。

赤ちゃん連れで宿泊すること、哺乳瓶の消毒をしたいこと等を宿泊先に事前に伝え、いろいろ相談しておくと安心できますね。

とはいえ、やはり哺乳瓶の洗浄は自分でやらなければならないことが殆どかと思います。外出・外泊の機会が多い方には、こんな洗浄グッズがおすすめです。

さとみ

柄つきの長いスポンジ持ち歩くのって、実はちょっと大変なのよね。これならコンパクトだし、帰省の時に何本も哺乳瓶持って行かずに済んでいいわね。

身軽が一番!フリーザーバッグで「浸けてみる」

調理に保存と、離乳食作りから普段の家事の時短まで、幅広く活躍してくれるママのお助けアイテム、フリーザーバッグ。これが哺乳瓶の消毒にも使えちゃうんです。

方法は簡単。フリーザーバッグに水と薬剤を入れて、哺乳瓶を浸けこむだけ。フリーザーバッグのLサイズなら水2リットルが余裕で入りますし、とにかく嵩張らないから、消毒の回数分の袋を持っていっても負担になりません。

哺乳瓶消毒用の薬剤は様々な種類のものがありますが、やはり持ち運ぶなら、タブレットや顆粒タイプの個包装のものが便利です。

普段は哺乳瓶の消毒に薬液を使わないんだけど・・・という方もいらっしゃるでしょうが、こちらのチュチュベビーは次亜塩素酸ナトリウム製剤。旅先だけでなく、ノロウイルス対策にも有効なのが嬉しいところですね。

さとみ

ちなみにフリーザーバッグは、マチつきの自立タイプの方が断然水を入れやすいよ。

使い捨てなら洗浄の手間すらカット

究極は「消毒しない」という離れワザ。

使い捨て哺乳瓶なら、消毒どころか洗う手間も省けてしまいます。外出期間が長い場合は、かなりの本数を持って行かなければならないので荷物になり、費用もかかってしまいますが、最も衛生的な方法ではあります。

ただ、いますよね。乳首の形が違ったりすると、哺乳瓶を拒否する赤ちゃん。旅先でいざミルクをあげようとしたら・・・飲まない!!では困ります。

さとみ

赤ちゃんが使い捨ての哺乳瓶からでもミルクを飲むかどうか、必ず事前に試してみてね。

赤ちゃんが使い捨て哺乳瓶もOKとしてくれるなら、洗浄や消毒の難しい災害時等の備えとしても重宝しますよ。

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まとめ

  • 哺乳瓶の消毒を行うのは、赤ちゃんに細菌感染させないため。
  • 赤ちゃんの免疫力が高まってきたら、哺乳瓶の消毒はしなくてもOK
  • 哺乳瓶の消毒終了時期は明確には決まっていないが、一般的には離乳食開始前後の4~6ヶ月頃が多い。
  • 消毒終了後も、哺乳瓶の洗浄はしっかりと行い清潔に!また細菌の繁殖しやすい時期や、赤ちゃんの体調の悪い時等は、様子をみて消毒の継続を。
  • 旅行中の哺乳瓶消毒は、宿泊先の協力を得て備品を使わせてもらったり、フリーザーバッグを利用した薬液消毒等で対応可能。使い捨て哺乳瓶の利用もアリ。

無防備だった小さな赤ちゃんも、気がつけば床に落ちているモノを目ざとく見つけ、満面の笑みで口に入れるようになり・・・子どもの成長は本当に早く、そして逞しいものです(笑)

哺乳瓶の扱いは確かにちょっと面倒ですが、そんな面倒の積み重ねも、ほんの一時のことなのかもしれません。手抜きと息抜きを上手く使い分けて、その一時を楽しめるような子育てライフを送れたらステキですね。